中矢夫婦の新たなる旅立ち 〜In Latin America〜

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Prologue

中学校の教師になることは、私が中学生だったころからの夢でした。

友達がたくさんいて、遊んだりけんかしたり、先生に教えてもらったり叱られたり、サッカーしたり、そんな中学校という場所が大好きでした。

15年前にその夢が叶い、充実した幸せな日々を過ごすことができましたが、いつの頃からか、自分の一番やりたいことが外(外国)にあると感じるようになりました。

もともと旅が大好きで、これまでにも50の国をまわりましたが、もっとゆっくり時間をかけて、働いたり暮らしたり、そこで何かの役に立ちたいなどと考えるようになりました。

そこで、海外にある日本人学校の教員を希望するようになりました。一昨年と昨年は、文部科学省の最終面接までいったのですが、残念ながら結果は不合格でした。それを受けて愛媛県からは、もう私を受験させることはできないとの旨を言い渡されました。誰にも負けない思い入れと経験をもっているつもりでいたのですが、その道は閉ざされてしまいました。

しかし、今後の自分の人生を考えたときに、ここで外に出られず愛媛県の教員として定年を迎えるということをどうしても受け入れることができません。これまでにたくさんの人と出会い、それによって自分の人生も作られてきました。自分の選んだフィールドで人と出会い、自分がベストを尽くし、結果としていい出会いであったと言えるのが理想です。

私は人が大好きで、世界中にいるたくさんの人と出会いを持ちたいと思っています。その反面、外に出るたびに身近な人間の大切さも確認できてきたように思います。自分が海外で何をできると思っているわけでもないのですが、いろいろな人の生きざまに出会う中で、自分のしたいことやできることが見えてくるかもしれないと思うのです。

今このタイミングで教員を退職し、生き方を探す旅に出ることがベストな選択であると、二人で考えました。

2003年3月31日付けで、夫婦共々愛媛県公立中学校教員を退職しました。

同年5月5日に松山観光港より旅立ちます。中南米を約一年かけてまわるつもりですが、どうなるかは分かりません。全く計画のないこの旅の時間を、心配してくれているたくさんの人とともに過ごしたくて、このウェブサイトを創ることにしました。

2003年4月 中矢 匡・けい子

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©2003 by Mr.and Ms.Nakaya(中矢 匡、けい子)

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